「もう限界 離婚がよぎった21の場面11 張り紙にも程がある 編」
こんにちは。
Kです。
(プロフィール)
https://allegrare.net/k
私がリボーンコンシェルジュの
飯野さんのところに
たどり着くまでに
幾度となく頭をよぎった
離婚したい気持ち。
パッと思い返しただけで
21の場面が
思い出されたので
それを順番に一つずつ
紹介していきます。
11番目の今回は
ちょっと戻って
長女むーちゃんが0歳の時の
目を疑った出来事
についてです。
もしあなたが、
自分が今住んでいる
家に関して
思いもよらない
事実を目にした時
自分ならどうするか
考えるきっかけに
なってくれたら
と思います。
そして
これを読めば、
夫婦のお金について
余裕を持った対応が
とれると思います。
「張り紙にも程がある 編」
長女が0歳だった。
16年前は
今のように
何でも簡単に
ネットで買える時代では
なかったから
ちょっとした
おもちゃを買ったりするのも
店に出向いて
購入しなければ
ならなかった。
車がなかったから
むーちゃんとの
お出掛けも
もっぱら電車か
バスだった。
ある日
むーちゃんを
ベビーカーに乗せて
バスで
トイザラスに
木のおもちゃを買いに
出かけようと
していた。
バス停で
バスを待ちながら
すぐ横にある
不動産屋さんの
ガラス窓を
何気なく見ていた。
たくさんの
間取りの貼り紙が
してあった。
その中の
ある張り紙が
うちの間取りと
似ていた。
見れば見るほど
そっくりだなぁ
と思いながら
ふと住所を見ると
うゎっ
なんと!!
うちの住所だった!
マジか!!
えらいこっちゃ。
知らないうちに
自宅が売りに出されている!!
私は急いで
夫に電話をかけた。
海外出張中の夫は
「ウソだろ!!
なんでそんなことになってんだよ。
俺も調べるけど
まずは、そっちで確認して。
今は仕事中で
それどころじゃないから」
と言った。
私はすぐに
不動産屋さんに電話して
まず、事情を聞いた。
「大家さんが亡くなられて
息子さんが
その賃貸物件を売りたいと
言ってます。
『買いませんか?』と
住んでる方(あなた)に
お電話したところ
旦那様が海外出張中で
わからないとのことでしたが
息子さんが
早急に
売りたいとの
ご要望だったので
張り紙を出しました」
との説明だった。
「そうだったんですか。
さすがに今、住んでるので。
急に売れましたとか
言われても困るので。
売りに出すことを
公開することは
事前に
教えてほしかったです」
と言いながら
内心は
ちょっとー。
売れちゃったら
出て行ってくださいってこと?
いきなり
張り紙を貼るって
もう、
ありえない!
突然の状況に
この気持ちを
どこにぶつけていいか
わからなかった。
とりあえず
落ち着こう!
状況を整理しよう。
自宅が
売りに出されている。
私は
この家が気に入ってる。
今、引越しは
避けたい。
家を買う選択肢は
選べるだろうか。
私には
家を買えるほどの貯金は
ない。
夫にも
多分、間違いなく
そんな貯金はない。
ローンは組めるか
実家にお金を借りられるか。
夫の両親に借りられるか。
とにかく
どうしても
夫と話し合う必要があったので
今わかっている情報を
もう一度夫に伝えた。
夫は
状況を少し理解してくれて
私が
引っ越したくないなら
しない方向で
考えてくれる。
とのことだった。
そして
私の実家に
借金の依頼を
お願いしてきた。
さすがに
全額は難しいとは思うけど
聞いてみるよ。
ただ、
今、働いているのは
私じゃなくてあなただから
返済の目処については
見通しを立てて
あなたからも話して
ほしい。
と伝えた。
しばらくして
元銀行マンの
夫のお義父さんが
家に来た。
「自分(義父)は
長男の家のことで
数千万円を肩代わりしたから
自分にはお金がないけど
Kちゃんのお母さんには
すいませんねぇ。
3000万円までは
贈与できるんですよ」
と言って来た。
ちょっと
何言っちゃってるんですか?
まるで母が
全額肩代わりすると
決めつけるような
言い方に
かなり違和感を覚えた。
でも、
母は
「むーちゃんはまだ
赤ちゃんだから
引越しは大変だろうから
とりあえず資金を
建て替えてあげることは
できますよ」
と答えてくれた。
「月々数万円でいいし
期限は決めなくていいから
返してくださいね。
今の生活を
少し変えてくれたら」
と言ってくれた。
そんな有難い言葉に対して
夫は
「お義母さん、
僕は生活を変えるつもりは
ありませんよ」
と電話で
言ったらしい。
母はびっくりしたけど
まさか
貸してくれと言ってるんだから
返されるものだろうと
書類なしの口頭の約束で
全額を
建て替えてくれた。
本当に感謝だ。
しばらくして
なぜかまた
お義父さんが出て来て
「知り合いの不動産屋を
紹介するから」
と知らない不動産屋に
私たちを連れて行き
その月で退職するという
初老の男性が
私たちの家の土地の
売買契約の担当者になった。
お義父さんは
「親バカですが
出来がいい息子なんですよ」
と、夫のことを
彼に自慢した。
それを聞いた
初老の男性は
夫を褒めちぎった。
契約書の
手書きの内訳をよく見たら
どうしてか
本来の仲介手数料とは別に
不明金が
30万円上乗せされていた。
土地の金額が
7桁と大きいので
なんだか
どさくさに紛れて
うやむやになっていたが
あれは
あの初老の男性の
退職金になったのだろうか。
冗談じゃない。
なんで
お義父さんの知り合いの
知らないおじさんの
退職金を
母が払うんだ。
夫に疑問を訴えたが
返金されることは
なかった。
さらに夫は
「いつか余裕ができたら」
と母に
なかなか返済を始めなかった。
私は
「私が管理して
やりくりするから
給料が出たら
とりあえず私に
渡してほしい」
と夫に何度も頼んだが。
夫は
「それだけは
絶対にしない。
親父から、給料は
自分で管理しろ。
妻には渡すな。
と教えられてる。
兄貴もそうしてるから」
と言う。
「それでお兄さんは
借金を作ってしまったんだから
そのやり方は
よくないんだと思う」
と私が言っても
取り合ってもらえなかった。
結婚したら
どちらか一方が稼いだお金でも
夫婦の共有資産で
平等に権利があると
飯野さんに
教えてもらうまで
私はその権利を
知らなかった。
お金を稼いできた夫に
従うしかないと
思っていた。
知っていたら
もっといいやり方を
考えて
提案できていたかと思うと
無知だったことが
本当に悔しい。
夫自身
その1年半後に
家のローンが始まり
本当に支払いが
難しくなり
あれから15年経った今も
母に
全く返済できていない。
夫は
その時の
母との約束を
もう、もはや
忘れてしまっている
のかもしれない。
踏み倒すようなことはしないで
やはり
約束なので
ちゃんと
返してほしいと
今も思っている。
家族間のことでも
お金に関しては
あやふやにならないように
金額と内容を
紙に残しておくことが
大事だなぁと思った。
あの時
母の厚意で
引っ越さなくてすんだことを
今も
心から感謝している。
ただ
築40年を迎えたその家は
場所によっては
床に鉛筆を置くと
勢いよく
転がるほど
傾いていたり
家のあちこちに
ガタがきていた。
ある台風に日に
びっくりすることが起こったが
長くなってしまったので
次回に続きます。