子供達のために別居、実家へ、そして離婚、実家を出る
子連れ離婚を決断した時、何よりも子供の環境や気持ちは一番に考えます。
ハルさんも母親として、何よりも子供のことを考えてきました。
それでも、なかなか理解をしてもらうには、時間もかかるようです。
離婚を決断した時の、子供について、そして良かれと思って行動した事が、うまくいかない大変さが分かります。
最後にリボーンコンシェルジュ飯野からのアドバイスがあります。
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私が子供を連れて離婚した時は、上の子が12歳、下が11歳でした。当時中学生1年と、小学6年生です。
子供たちは離婚間際、毎日が無表情だったり泣いたりで、上の子は特に年頃の時期でしたので、部屋に籠って
いる時が多かったです。
夫婦喧嘩の罵声を聞くたびに寝れない日々が続いていたと離婚してから子供たちには聞いていました。
本当に可哀そうな生活を送らせてしまったと後悔しています。
私が毎日せかせかと家を出る準備や子供たちの貯金等整理していると、夫に鳴られたりしていたので、
子供たちには、我が家の財産は、ほとんど無いに等しいと知らせていましたし、分かっていました。
私には毎日がもう自分の事で精一杯でした。
別居、実家へ
まずは、こんな状態にまで子供達の精神状態を悪くさせてしまったのだからと、一度私の実家に住むことを決めました。
子供達が、たまに遊びに来てくれていた爺ちゃん祖母ちゃんと住んだら、少しは気持ちも楽になるんじゃないかと、安易な私の気持ちが出てしまったのです。
少しの荷物をもって実家に逃げ込んだのは間違いでした。
実家での生活はうまくいかなかったのです。
祖父母は、私達を気遣い色々とお世話してくれましたが、半面、監視されているようにも感じてしまい、今まで自由に生活をしてきたので、祖父母に対して子供達の態度が変わってしまったのです。
さらに、祖母から父親(元夫)に対しての悪口を、散々聞かされたのでもう精神的に疲れていたのだと思います。
祖父はそういう事は無く、父親代わりのように一生懸命でしたが、祖母はやはり女らしく、愚痴が多く、子供の前で離婚話を聞こえるような声で話したりしていました。
私にだけ吐き出すならまだしも、子供には辛かったと思います。
私はフルタイムで仕事をしてたので、全てお任せ状態のまま親と暮らしていました。
ある日仕事から帰ると、上の娘が夕飯を食べずに部屋に籠って泣いている日が続いたのです。
どうしたのかと、聞いてみると祖父母の家は、今の学校からは校区外で友達と行き帰り一緒に出来ない為、友達からあまりよく思われなくなったと聞きました。
女の子でしたので、特に難しかったです。
祖父母はそれを聞いて、毎日のように子供の友達の家まで迎えに行ってくれたり、孫に嫌われないようにと一生懸命でした。
その子供と祖父母の気持ちがとても切なく、皆に迷惑を掛けているのは私なんじゃないだろうかと思いました。
やはり、思春期の今転校したりするのは、本当に難しいと思いました。
続いて下の息子も、ずっと野球の団体チームに入っていましたが、急に野球に行きたくないと言い出しました。
これは、祖父母がどうのという訳ではなかったのですが、今まで本当はやりたくない気持ちだったけど、もう我慢する事が沢山ありすぎて今の自分の生活の中で、一番つらい野球だけは辞めたいと言い出しました。
多分、野球では怒られて、家ではのんびりしたいはずの自宅は、祖父母の家でのんびりできず、また父親とも別居状態で精神的に辛い気持ちだったのだと思います。
離婚、実家を出る
二人とも、勉強についても成績がみるみる落ちていきました。
こんな複雑な生活を送っているのは本当に子供達には良くないことだとわかりました。
私とも話してくれなくなりました。
本当に、色々と悩んだ結果、離婚をしよう、そして、祖父母の家で暮らすのではなく、私がしっかりと世帯主として、子供と3人で暮らすことを選択しました。
元夫と暮らしている時、元夫がたまにアルバイト等で家を空けている時、子供たちは本当に楽しそうだったのです。
皆が自由に笑顔で暮らせていたのだから、きっとそのほうが、子供達にも自分にもいいのではないかと思いました。
その後2か月で実家を出て、一旦夫の家に戻りました。
すぐ出る準備をし、住む家を探して、3人で家を出ました。
もちろん馴れている一軒家から、狭いアパートに住むのは子供たちの気持ちにも辛いものがあったと思います。
せめて自分の好きなように、子供達にも合ったアパートを探し校区内で決めました。
これ以上子供たちに、環境の変化を与えたくなかったのです。
そして、今思う事
離婚して二年が経ちますが、本当に子供たちはイキイキとしています。
祖父母との関係も良くなり、また二年が経つと、父親(元夫)との関係も良くなりました。
後悔は、養育費というものをきちんと決めておくべきでした。
やはり、希望としては、養育費をちゃんと決めて離婚する事が大事です。
離婚時は、本当にどうでもよくて逃げ出してしまいましたが、後になって後悔するのは自分です。
自分の為にも、子供の為にも養育費を少しでももらって、
子供達には、お父さんにも育ててもらっているという感覚ができたらいいなと思います。
子供の気持ちが大切なので、今はこの気持ちを大切に頑張ろうと持っています。
実家へ帰ること (リボーンコンシェルジュ飯野から)
小さい子供がいる方は、離婚をして実家に帰るのは、子供の面倒をみてもらえるなどメリットがあります。
あと、家賃、光熱費の負担が軽減されるなど、お金の面でも助かるんですね。
なのですが、メリットばかりではありません。
親だからこそ、手厳しい指摘もされますし、そして、言葉も強いときがあるんですね。
子育てについても、考え方が違うことも多々あります。
その事で、口論になったという話は良く聞きます。
いろいろ助けてもらえる分、大変なことも正直あるんですね。
とはいえ、私は、小さいお子さんがいる場合は、実家に戻るのは良いと考えています。
どうしても合わなければ、ハルさんのように落ち着いたら出ることもできますよね。
離婚をするときの子供の気持ち、経済面を良く考え判断をすることをお勧めします。
離婚後、幸せに暮らす為には、離婚の知識をもって、事前準備をしっかりすることが大切です。