離婚を決意しても焦る気持ちを抑える方法
「離婚=相手と離れること」ではない
女性は、夫から一度気持ちが離れてしまうと、冷めた気持ちは戻らないと言われています。
それが故に、離婚を決意した相手とは、すぐにでも離れたいと考えがちですが、焦って離婚を進めてもいいことはありません。
離婚は単純に相手と物理的に離れるための活動ではありません。
離婚後の幸せな生活のスタートを手に入れるためにその土台を築く準備をしっかりとすることはやはりとても大切です。
子連れ離婚経験者のまいさんも準備の大切さを身にしみて感じた方のひとりです。
準備不足で挫折した離活 (まいさんの場合)
私は、離婚を決意した直後に、猪突猛進して挫折した経験があります。
結婚10年が経った日にそれまでの婚姻生活を振り返り、「もうこれ以上、不毛な婚姻生活を続けたくない」と、離婚カウンセラーと弁護士のもとを立て続けに訪問しました。
私の離婚の意思が固いことは、誰の目から見ても明白でしたが、夫に離婚を持ちかけても、「そんなに今の生活が嫌なら、子供を置いてお前だけ出て行け」と一方的に言われるだけで、離婚は全く前進しませんでした。
状況を見かねた周囲からも、「まずは子供と離れてでも、今の生活から抜け出すのが先決なのでは?」と言われるようになり、思い通りに進まない離婚に私は疲れきってしまいました。
やがて睡眠薬を処方されるまで、心身ともに追いやられ、その時は離婚を諦めざるを得ない状況になりました。
失敗からの学びが生きた2度目の離活 (まいさんの場合)
残念ながら、その時には離婚には至りませんでしたが、この経験により得た学びがありました。
まず、離婚において私が最も重視することを認識できたという点です。
私の場合は、子供たちの存在でした。
離婚をして夫と離れたいのはもちろんですが、それは子供を連れて、ということが大前提であるという点を強く認識することができました。
そして、もう1つは、夫と話し合いをして離婚をすることが難しいという現実を知ることができた点です。
挫折の経験から3年後、失敗から学んだことを生かし準備をして、戦略的かつ計画的に離婚を進め、念願の離婚が成立しました。
夫の性格を考慮し、はじめから調停離婚を行うことで、相手に離婚に応じてもらいました。
また、子供たちの親権を優位に獲得するため、子連れ別居を実施したことで、子供たち全員の親権を取ることもできました。
あなたと子どもの幸せな未来のために、しっかり準備を
離婚を考えていらっしゃる方は、とても苦しく辛い生活を送っていらっしゃるのだと思います。
しかし、その状況から逃れるために焦って離婚を考えることはとても危険です。
冒頭でも申し上げたように、離婚は、幸せな生活をスタートさせるための活動です。
楽しい旅行に向けて、誰もが準備をするように、離婚後の楽しい日々に思いをめぐらせ、あなたは離婚後にどのような生活を送りたいのか、その生活には何が必要で、それを得るためにあなたは今何をすることが必要なのか…、しっかりと考え、それらを実現するための計画を立てて準備をすることが大切です。
幸せは自ら作り上げていくものです。
離婚は焦って幸せを追い求めても決していい結果にはならないのです。