何からすればいい? 離婚する前の別居で大切なこと 実行編
離婚を決意したけれど、夫とは全く話し合いにならない状態が続き、まいさんは当時弁護士に相談をしながら、離婚の前に別居という行動をとりました。
今回はまいさんの離婚前別居、実行編です。実行の時に注意していくことがみえてきます。
私の別居「昼逃げ」決行日
普段仕事をしている私が、急に会社を休んだら、夫に怪しまれます。
そこで、別居開始日は子供の学校行事が開催される日に設定しました。平日の、かつ夫が興味なさそうな保護者会の日にしました。
これは結果的に良い選択でした。というのも、学校に通学している子供はその日から帰宅先が変わる訳ですから、保護者会ついでに子供と一緒に新居に帰宅することができたからです。さらに、直接担任の先生に事情もご説明でき、一石二鳥でした。
ラストスパートで荷詰め作業
夫を送り出し、窓からこっそりと後姿を追い、無事に出かけたことを確認したら、引っ越し業者が来るまでの間、ラストスパートで段ボールへの荷詰めの開始です。
教科書・学用品など子供のもの、お金で代替品を変えないものの優先度をあげて、詰め込みます。新生活では子供たちの心の安心が何よりも大切ですから、小さい子供であれば、大好きなタオルやぬいぐるみ、普段から利用している食器類など、とにかく子供のこと第一に考えて荷詰めします。
引っ越し業者が到着したら、運び出す順番も子供のものを先にトラックに詰めてもらいます。万が一、夫がフラッと帰ってきて、運び出し作業が途中であっても、子供のものだけは無事に移動させられますので。
荷物の搬出後に写真を撮る
引っ越し業者が一通り荷物を運び出した段階で、室内の写真を撮っておきます。私は家具類にフォーカスして写真を撮ったのですが、部屋の全体像が映るように写真を撮るべきでした。
というのも、別居から数か月後、旧住宅を解約する際に「リビングに大きな穴がある」とのことで修理費を請求されました。
私が退去した際にはなかった、身に覚えのない穴で、推測するに私たちが家を出た後、夫が壁を殴りできたものと思われる大きさでした。
離婚調停の際にも、身に覚えがなく、夫によるものなので、費用を夫に負担して欲しいと要望しましたが、夫は「知らない」の一点ばり。
退去時に撮った写真も見返しましたが、ちょうど写真に写らない位置の壁だったため、潔白を証明することもできず、納得がいかないまま費用負担することとなりました。
知人への連絡
親戚や親しい友人には予め「昼逃げ」について予告をしておきました。また、それほど交友はないが、夫が連絡する可能性のある知人には、当日一報を入れました。
離婚を前提に別居に踏み切ったこと、仮に連絡があっても「知らない」または「言えない」と伝えてもらうよう、連絡をしました。万が一、夫が連絡した際に知り合いの皆様を混乱させることを避けるためです。
夫からの連絡の遮断
一通り、知り合いへの連絡が済んだ時点で、携帯の電源は切っておきました。
いつ夫から電話が来るか、ドキドキすることは心理的にもよくありませんので。
また、子供たち携帯もこのタイミングで番号変更をかけました。
夫の場合、私には連絡せず、連絡の取りやすい子供たちに連絡をする可能性が高かったため、子供たちを板挟みにすることは避けたかったためです。
別居に向けたシミュレーションを入念に
途中経過はともあれ、別居開始まで走り切ることが大切です。
「昼逃げ」が夫にバレて未遂で終わった場合、その後の生活は以前にも増した苦しいものになることは容易に想像がつくからです。
「昼逃げ」決行日までは胃をキリキリさせながら、日々頭の中であれこれシミュレーションしていました。しかし、その入念なシミュレーションが今の幸せな生活を導いてくれたのです。