別居から離婚へのシナリオで押さえておきたいポイント
パートナーに離婚を伝えることを考えると、自分は離婚の決断をしているけれど、どう思っているのかわからないので、とても不安になります。
そして、伝え方を間違えると、長引いて、こじれることにもなります。
「仕事を終えて家に帰ったら、家がもぬけの殻になっていて、妻も子供もいなかった」離婚が増えた昨今では、めずらしくないシナリオになりました。
意思疎通のできない、したくない相手と強制的に距離を置いて離婚に持ち込む、分かりやすい展開ですが、あなたが有利に離婚をするために、押さえておきたいポイントをお話ししていきます。
あなたに最適なシナリオを入念に描きましょう
明日にでも夫と離れたい!
と、行動を先に起こしてしまいがちですが、実際にはいきなり別居するにはリスクもあります。
パートナーの性格によっては、そこまで石橋を叩いてわたる必要はないかもしれませんが、いずれにせよ行動の前の準備はとても必要になります。
とにかく焦らずにじっくりとパートナーや家族の状況に応じたシナリオを描き、あなたと子供に幸せな離婚につなげていきましょう!
いきなり別居しない!パートナーの離婚の意思を確認しよう
離婚の意思を伝えた後も、同じ家での生活を続けることは苦痛ですね。
そこで日程も含めた別居へ進むシナリオが具体化した段階で離婚の意思を伝えるといいでしょう。
同時に、別居の合意も得られれば百点なのですが、そこまで物分かりのいいパートナーであれば、このようなシナリオを描く必要がそもそもないと思いますので、ここでは割愛します。
なお、念のためパートナーとの会話をスマホの録音機能等で記録しておくといいです。
厳密に言えば、相手の同意なしに録音した音声は、法的には証拠とは認められませんが、以後の協議や調停の際に、あなたが別居を開始した根拠として説明のつく材料にはなります。
そして、離婚の意思、夫婦関係に対する認識も確認をする必要があります。
相手にも離婚の意思があり、夫婦関係が破綻しているという認識が確認できればいいのですが、
離婚はお互いの同意が必要であり、どちらか一方の思いだけでは成立しません。
夫婦関係が破綻しているとあなたが思っていたとしても、お相手が同じ認識を持っているとは限りません。
また、相手も離婚を口にしていたにもかかわらず、別居の後、離婚に向けた協議の段階になり、それまでの意見をコロッと変え、「自分は離婚するつもりがなかった」「夫婦関係を修復するための別居だと思った」となる可能性もゼロではありません。
相手に離婚の意思がない場合、離婚に合意するまでの期間が長期化することとなります。
別居も3年以上継続すれば、その事実だけで離婚に足る理由と認められる場合もありますが、3年も待っていてはあなたの貴重な時間がもったいないです。
また、法律では夫婦には同居義務がありますので、いきなりの別居はあなたが不利を被るリスクもあるのです。
別居後、スムーズに離婚を進めるには、夫にわかってもらうために時期を考え、ちゃんと考えてもらうには一方的にならない様に相手の気持ちも聞きながら誠意をもって落ち着いて話しましょう。
別居から離婚へのシナリオは、夫婦ともに離婚に同意していたという根拠をもとに別居を開始した、とすることがいちばんベターなのです。