子連れ離婚後、元夫との新たな関係を築くために大切なこと
子どもがいる場合、養育費や、面会交流の件などで、離婚後も元夫と連絡を取る場合が多くなるものです。
面会交流の日、子どもが小さいと元夫と会わなくてはならないことすら、苦痛に感じる人もいると思います。
子どものためにと自分に言い聞かせている方も多いようです。
離婚しても協力し合うアメリカのカップル
アメリカでは日本よりも離婚が多く、2組に1組のカップルが離婚をするとも言われています。
しかし、日本のような憎しみに満ちたドロドロとした離婚劇は少なく、そのためか、離婚後も別れたパートナーと良好な関係を続ける男女が多くいます。
そして、言われなければ離婚していることにも気付かないほど、別れた夫婦ともに子育てに積極的に関わっています。
離婚をして母親と子どもの生活をしていても、毎朝、離婚をした父親が家を訪れて、保育園に子どもを車で送っているケースもあるのです。学校行事にも両親そろって参加をしたりもします。
ここでわかるのは、離婚後は夫と妻ではなく、子どもの父親と母親という関係に、意識が変わるということです。
もちろん、日本でも子育てパートナーとして子どものために良好な関係を続けているケースもありますが、離婚の原因、揉める離婚など様々な状況にもよるのではないでしょうか。
面会交流だけでは子育ての協力体制は築けない
子供のいる夫婦が離婚をする場合は、離婚後の子供の福祉の観点からも、両親が協力し合える関係でいることが理想です。
とはいえ、日本では離婚後に親権を持たない親は子供と接する機会が極端に減り、月1回程度の面会交流を利用する程度の親子関係になってしまいます。
そのため、親権を持つ側に育児が負担に思う場合があったり、たまにしか会わない親権を持たない側の方が、優しいし、好きなものを買ってくれるし…、と子供には喜ばれる存在になる、という何とも理不尽な状況が生まれている場合もあります。
こう考えると、離婚後の親子関係を面会交流だけで成立させようとすることが、そもそも離婚後の両親による子育て協力体制の構築を阻む要素であるかのようにも思えてきます。離婚をしたら、気持ちを切り替えて、夫婦間にあったわだかまりを捨て、お互いの子供の親として、どのような関係を築くことができるかを前向きに考えることが、子供のため、最終的にはあなた自身のためになるのだと思います。
子育てのパートナーとしての新たな関係構築
アメリカで、ある子どもが離婚した両親が2人とも再婚したので、自分には父親と母親合わせて4人いると、言ったそうです。
シングルマザーの観点から見ると、子供を一緒に支えてくれる大人が4人もいるというのは、とても心強く感じるのではないでしょうか。
離婚と別れは同義ではありません。
離婚によってパートナーとの距離感が変わるのです。
以前より距離を置くことによって、パートナーとの関係も変わってきます。
そして、子どもがいる場合は父親、母親としての関係は残ると言う事です。
婚姻中よりも離婚後の方がいい関係を保てる場合もあるようです。
婚姻中は元夫に対してイライラする事が多かったのに、離婚とともに他人となり、あまりイライラしなくなったり、落ち着いて相手の事を見れるので、婚姻中には見えなかったところが見えたりもするようです。
結婚相手としてではなく、子供を共に育てるパートナーとしての新たな関係性を築く事が大切ではないでしょうか。