認知行動療法から知る円満離婚、夫婦修復の進め方
先日開催したセラピストさん向けの離婚サポートセミナーで、町田先生の認知行動療法に基づいた離婚の話し合いをスムーズに勧める為の心のケアの話は、とても勉強になりましたので、みなさんにもシェアをさせていただきます。
これは、「夫婦修復」を考えている人にとっても、同じですので、関係ないと思わず最後まで読んでいただけると嬉しいです。
日本総合ヒーリングアカデミーの町田先生がお話をされていたことは、実は、私は、実戦でやっていることではあったのですが、町田先生は、とても分かりやすく論理的に話をされていたので、おそらく聞いている方の腑に落ち具合が、深いのではと感じました。
なので、私も、離婚の話し合いをスムーズに進める為に、もしくは修復をする為に、なぜこれが必要で、どうしてこれをすることを勧めているのかを、腑に落として勧めて行けるように説明をしていく必要性を感じました。
ということで私にとっても、とても勉強になったセミナーでした。
認知行動療法に基づく離婚の話し合いの進め方
離婚をしようと思っている人は、パートナーの顔を見ただけで、「不快」な気持ちになるかもしれません。
その「不快」の気持ちのままで話をすると、相手に対して「何でそういうことをいうのかなぁー」など、批判的な思考になってしまいます。
認知行動療法では、感情→思考→行動の順番に人は動いていると言われているので、一番最初の感情が「不快」な相手に対しては、不快から発想されるネガティブな思考しか生まれてこない、だから、ネガティブな言葉しかでてこないとなります。
簡単にいうと、「不快ゾーンの思考」と「快ゾーンの思考」があり、「不快」と感じていると、「快」ゾーンにある思考をチョイスすることはないというです。
そして、思考が頭に過ったら、あとは、それに基づいて言葉が口から出てるので、思考と同じゾーンの言葉になってしまうということになります。
なので、離婚の話し合いをスムーズに勧める為には、まずは、あなたの相手に対する感情を「快」にする必要があるということです。
それは、「不快」の感情のまま話し合いを進めると、パートナーも同じなので、喧嘩にしかならないからです。
でも、自分だけ「快」になってもパートナーが「不快」では、円満な話し合いは難しいのではと思った方もいると思います。
では、次に「夫婦修復」の場合で、相手の感情についてお話をいたします。
夫婦修復の場合
認知行動療法を、「夫婦修復」に置き換えて考えると、うまく行っていないということは、どちらか、もしくは両方が「不快」ということになります。
では「快」の状況に自分だけなっても相手が「不快」では、意味がないのではと考えるかもしれません。
でも、それは違います。
自分が苦手な人は、その人も自分のことを苦手と思っているということがありますが、あなたが感じている感情は、相手に伝わってしまいます。
これも、量子物理学からいうと、素粒子で伝わるといった感じになるのですが、そこまで理解をする必要はなく、自分の感情は相手にも伝わってしまうということだけ覚えてください。
なので、あなたが、修復をしたいと考えているとしたら、あなたがパートナーに対して「快」で居続ければ、パートナーに伝わります。
そうすると、あなたの「快」の感情がパートナーの感情を、少しずつ「不快」から「快」に変えて行くのです。
「快」になる方法
パートナーに対しての感情を、どうやって「快」の感情に変えていくのかということですが。
それは、パートナーにも、良いところ、悪いところ、どちらもあります。
でも、あなたが「不快」だと、なかなか良いところは目に留まりません。
最初に行った「不快ゾーン」から思考も行動も探すので、むしろ、悪いところばかりが目に入ってくると思います。
それを、少しでも「良いところ」を探すようにするのです。
いつもそれを意識していると、だんだん良いところが自然に見えるようになってきます。
そうやって「不快」な感情を「快」に少しつづ変化させて行くのです。
あなたとパートナーの関係を決める
最後に、一番大切なことをお伝えします。
円満離婚、修復、どちらの人にとっても、ゴールを決めておくということです。
ゴールというのは、あなたとパートナーが、どういう関係であったら、あなたは幸せかということを決めておくということです。
離婚を考えている方から、「離婚をしたいと思っているのに、「快」になったら離婚をしてくれなくなりませんか?」という質問を受けます。
これは、あくまでも、パートナーと建設的な話し合いをする為の準備であるときちんと位置づけていれば、感情→思考→行動の最後の行動が話し合いの準備をする為の行動になります。
ゴールが「夫婦修復」であれば、パートナーに愛される妻になる言動を意識します。
また、離婚の話し合いができる関係作りがゴールであれば、それもまた、できるような言動にするのです。
「快」ゾーンにある思考→行動の中でも、チョイスする言葉が違ってくるということです。
だからこそ、どんなパートナーとの関係を築きたいのか、きちんとゴールを設定することが大切になります。
今日から「快」になるように、パートナーの良いところ探ししてくださいね。