子供のいるママは、何で円満離婚が良いの?
私の相談者の方は、離婚の決意をパートナーに伝えたらあっさり同意を得られたということが良くあります。
実は、もめなかったのには、理由があります。
今回は、円満(もめず)に話し合いをするメリットや方法をお伝えします。
円満に離婚をすると何で良いの?
では、もしあなたが、パートナーとの話し合いが難航しており、いつも口論になってしまい、なかなか離婚の話し合いが進まないとします。
その時の、家庭の中の雰囲気は、明るく楽しい雰囲気ではないのではないでしょうか。
相談に来られた方のお話を伺っていると、パートナーとは、ほとんど会話もなく、実質、家庭内別居状態なんて方が多くいらっしゃいます。
また、口論になりそうになると、子供がわざと自分に気持ちを向けるような行動をする、なんて話をされている方もいらっしゃいます。
「口論」、「会話がない」、どちらにしても、家庭の雰囲気は子供にとって楽しいものではないのかなぁーと思います。
また、「離婚の話し合い」をする度に口論になると、イライラしたり、逆に気持ちがドーンと落ち込んでしまうといったことがあります。
「もめる」ということは、あなたにとっても、子供にとっても、精神的に決して良いものではないんですね。
ましてや、一度、もめ始めると、離婚の話し合いが長期戦になってしまいます。
そうすると、更に精神的にしんどい時間が長くなってしまうのです。
ですので、あなたと子供にとって円満に話し合いを進めるということは、精神面の負担を考えると、とても大切なことになると私は思っています。
円満離婚と離婚条件との関係
今度は、少し視点を変えて、話し合いが口論になってしまうと、離婚条件を考えた時に、どんなことが起こり得るのかをお話します。
例えば、「親権」について話し合いをしているとします。
冷静に話ができる環境であれば、子供にとってどちらと暮らすことが大切なのかを考えることができるのですが、口論になってしまうと、子供にとってではなく、親権の奪い合いの意地の張り合いになってしまうのです。
そうすると、親権が決まった後、養育費、面接権の話し合いになった時に、「養育費を払わない」「子供に会わせたくない」ということになり、またまた口論になってしまうのです。
結果、離婚さえできれば良い、どうせ決めても無駄だからと思うようになり、養育費も面接権も、取り決めないで離婚をしてしまうといったことになることがあるのです。
また、きちんと取り決めをしていても、離婚後、「養育費不払い」、「面接権不行使」といったことになる可能性があるのです。
この回路は、財産分与でも、同じであなたにとって希望の条件にはなりずらいのです。
円満に離婚をすると、どういうことが起こるのかというと。
お互いにとって、もしくは子供にとってどうすることが最善なのかを話し合うことができる可能性がグーンと高くなります。
その一例をご紹介します。
離婚をしてシングルマザーになると、子供がしたいことをさせてあげられるか分からないと考え、円満な話し合いを進めていました。
この夫婦は、とにかく子供の環境を第一に考え話し合いを進めていました。
結果、子供には負担をかけたくないと思った夫婦は、算定基準より高い養育費で同意しました、
そして、面接権も、子供に少しでも良い環境を整える為に、小学生までは子供が1人でも会いに行ける距離に住むということで同意をしました。
そして、財産分与も、親の離婚と引っ越しとが同時だと子供の精神的負担が大きいのではと考え、それまで住んでいた分譲マンションに期間限定ではありましたが、離婚後もそのまま住むということで同意しました。
どのよう条件が最善なのかは、さまざまなので、この例のようになるのが良いと思っているわけではないのですが、ここでお伝えしたいのは、円満に離婚の話し合いをすると、夫婦にとって、もしくは、子供にとって喧嘩で話をするより、最適な条件になり得るということです。
円満に話し合いを進める為の方法
では、円満に話し合いをすすめる為には、どんなことに気をつければ良いのかをお話します。
相談にこられる方で「パートナーとほとんど会話がないのです」と話をされる方が本当に多くいます。
少し考えてみてください。
しばらくまともに会話をしていないパートナーと、久しぶりに話をするのが、「離婚の話題」だとします。
それで、前向きな話し合いができると想像できますか?
正直、その状況では、円満に話し合いをすすめて行くのは難しいと思います。
まず、離婚をしたいとあなたが考えているとしたら、せめて普通の会話が成立できるような関係を心がけることをおすすめします。
もっというならば、パートナーがあなたの話にきちんと耳を傾けてくれる関係性ができていることがベストです。
そして、話し合いをする時には、どんな内容であっても、パートナーの言っていることを一度は受け入れ、その上で、あなたの意見を伝えるように心がけると良いと思います。
私はクライアントさんに、切り出し方や話し方など、いろいろアドバイスをさせていただくのですが、そうすると、「なんでそこまで私がしないといけないのですか!」と話をされる方がいます。
私は、そんな時、いつもお話をさせていただいていることがあります。
それは、喧嘩になると精神的にもっと辛くなるそして、今頑張ることで、離婚後の経済状況が変わってくるなら、ある意味仕事だと思ってチャレンジするということです。
もめる離婚、もめない離婚、どちらで離婚をするかで、あなたが思っている以上に精神面、経済面に多く違ってくることを覚えていてください。
そして、離婚をすることになったとしたら、円満離婚をして幸せな離婚後の生活を過ごしてください。