「父親と会わせたくない」子連れ離婚事例から面会権の大切さ

2016-11-21 | Posted in 体験談, 夫婦の豆知識 |  

離婚をする時に、夫婦が親としての権利と義務を果たすためには、親権や養育費などと同様に、面接交渉についても確実な取り決めをする必要があります。
子どもの成長のためにも、細かいところまで配慮を欠くことなく約束事を決めることは大切なことです。

「ハルさんの子連れ離婚経験談」
母親が親権者となり、子供達は父親と別れます。
そして、その後再会するまでの状況の中で、子供にとって、面接権がいかに大切だということがわかります。

 

離婚をした時

離婚が決まった時、子供達には普段はいい父親でいる時もあったので、子供にとっては相当どちらについていくか悩んだと思います。
最終的には父親は働いていなかったので、私と居る事がこれからの生活に支障がないと、父親が判断し、私に親権を譲りました。

なのですが、その後の生活費=養育費、子供たちと父親の面会など、何も約束事を決めていなかったことが私の後悔のひとつです。

 

父親との別れ

引っ越しする日、子供たちは本当に辛そうでした。

父親と一緒にご飯を家で食べる最後の日。

引っ越し風景を見せるのは子供には酷だと思ったので、学校の日を選びました。

子供たちは家から淡々と学校に行きました。

私はこの家から笑顔で出ていく最後の登校を見送りました。

子供たちはどんな気持ちだったのだろうか?
父親との最後の日なので、もしかしたら、学校で突然泣き出すかもしれないと、先生にも連絡をしておきました。

この時、子供達は、これから先、父親といつ会えるのだろう?と、思っていたと思います。
そんな子供達の気持ちを思うと、考えさせられました。

しかし、私は、元夫にはもう一生子供たちに、会わせたくないと思っていましたので、面会など全く考えていませんでした。
養育費も払えない、働いていない元夫に、子供達を会せたくないと思っていたのです。

 

もう一生会えないと思う子供の気持ち

私は、「お父さんは、二人の生活費すら払う気持ちはないのだから、もう会う事は無いと思う、お母さんはもう会わせたくない」と、子供たちに話したことを、今でも覚えています。

子供達は一人泣き、もう一人は、うなづいてました。

子供達は、元夫がアルコール依存症で罵声が酷かったので、もう会えなくてもしょうがないと思っていたのと、私に気を使ってくれたのか、面会は無という事を理解してくれました。

しかし、陰では沢山泣いていました。
母親の私には、「どうしてうちだけお父さんが居ないんだろう」「どうして嫌な思いをしなければならないんだろう」そんな気持ちが子供たちの日々の姿からうかがえました。

子連れ離婚 面接権

時間は、人を変える時もある

そんな状態で数か月が経ち、やっと気持ちも落ち着いてきたのか、子供達にも笑顔が戻ってきました。
これで良かったのだと思えました。

 

そんな時、父親から一軒家を売り、引っ越ししたと連絡が入りました。
少しではあるけれど、子供たちの為にお金を送ると言われ、家の残債もある中で、ここまで立ち直った元夫に少し驚きました。

私は元夫が、子供達にちゃんと働いて少しでもお金を毎月入れてくるなら、もちろん子供達が望むのなら面会をしてもいいのでは、という気持ちに変わりました。

さらに、子供達の日記をこっそり見たことがあり、そこには、「いつかきっとまたお父さんと会える」と書いてあったので、様子を見て、会わせる気持ちになっていったのです。

 

父親との再会

その後、元夫は毎月お金を入れてくれるようになり、誕生日だから子供たちに会いたいと連絡が来ました。
子供たちの気持ちが大切なので、聞いてみると「会いたい」と言ったのです。

確かに、私には父親らしいことはできないですし、ましてや一人は息子だったので父親の存在は大きかったと思います。
せっかくの息子の誕生日だったので、会わせる事にしました。
もちろん、取り上げられてしまっては心配なので、上の娘も一緒にお店で会わすことにしました。

 

そんな姿を私は陰から見ていました。
3人の再会は本当に楽しそうでした。子供達からも笑顔がこぼれていました。
本当に切なかったです。

切り裂いた私が悪いと攻めたこともありました。
でも、こんな日が来るんだ、そしてこんな家族のかたちもあるんじゃないかと思った瞬間でした。
今では、子供の成長を願う同志として、いい関係を築けています。

 

面接権について、リボーンコンシェルジュの飯野から

面接交渉の目的は、あくまでも子供の幸せのためです。

つまり、子供の意思が一番なんですね。

親が子供に会いたいだろうということで、設けられた制度ではありません。

ですので、ハルさんのように、「養育費をもらっていないから、子供に会わせない」という考え方は、本来の主旨とは少し違っているんですね。

なので、もし調停や裁判でこのような言葉を発してしまうと、裁判官の心証がとても悪くなってしまうので、気をつけてくださいね。

 

子どもが会いたいと願ったら、本来、親権者は、親権者でない方の親に子供を会えるようにする必要があることを覚えておいてくださいね。

 

もちろん、DVで離婚をしたなど、どうしてもパートナーに連絡を取るのが難しい状況の場合は、その限りではありません。

 

そして、私が一番思うのは、ハルさんのお子さんの気持ちです。

離婚は親の事情ですよね。

子供には何の罪もありません。

なのですが、ハルさんのお子さんは、何も悪くないのに、傷ついているのが読んでいてもわかります。

子供は、物ではありません。

子供にも感情や意思もあります。

もし離婚をする時に、「パパと会えるからね」と言ってあげられるだけでも、子供の気持ちは少し楽になります。

パートナーを選んだのはあなたです。

そして、そのパートナーと離婚をしようと決めたのも、あなたです。

全てあなたが決めているんですね。

だとしたら、子供の気持ちを一番に考えてあげて欲しいと願います。

 

ハルさんは、今は、別れた夫とも「子供の成長を願う同士」としての関係が築かれたようです。

私は、子供の心の成長には、とても良かったのではないかと思います。

ハルさんには少し時間が必要だったのかもしれませんね。

離婚をして時間が経つと、別れた夫に対しての気持ちも少し変わってくることはあります。

ですので、離婚の時だけの感情で、面接権、養育費を決めるのだけは避けてくださいね。

 

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