離婚じゃない 卒婚という選択の巻 第7話







【7話の解説】
何度か話し合いをしても、夫はかたくなに財産分与について、同意する様子は
ありませんでした。
財産分与の件と、そしてもうひとつ、圭子さんが気になっていることが
ありました。それは子どもたちのことです。
長女は父親のことが大好きで幼いころから「パパ!パパ!」と、とても
甘え上手でした。
父親は一般的に娘に甘いという傾向がありますが、長女の甘え上手な態度も
加わって、夫が長女を輪をかけてかわいいと思っているようでした。
夫と長女は本当に仲良しでした。
そのため、私が離婚したいと言い出したことに対して、長女は「お父さんが
かわいそう」と言っていました。
完全に長女は夫の味方です。
次女は「お母さんの好きにすればいいよ」と中立的な態度でしたが、仕事を
せずニート状態でずっと家にいたので、離婚して圭子さんが家を出て行ったら
その後、どうなるのだろうととても心配でした。
つづく