離婚じゃない 卒婚という選択の巻 第5話







【5話の解説】
夫の自分を小馬鹿にしたり陰険な態度に耐えられず、離婚すると決心して
なおちゃんのもとを訪れた圭子さん。
「毎日限界・・・何が何でも離婚して欲しい!!」
圭子さんの話を聞いてなおちゃんはこう伝えます。
「まずは、ご主人が離婚についてどう思っているのか確認してみましょう。」
いきなり離婚したい!とお相手に伝えるのではなく、お相手が離婚について
どのように考えているのかを確認することからスタートです。
なおちゃんは続けて圭子さんにアドバイスします。
『「お互い口もきかないし、家庭内別居状態だし、私は離婚について
考え始めたんだけど、あなたはどう思う?」とご主人に伝えてみてください。
これに対してご主人がどのように答えるか最後まで口を挟まずに聞いてください。ご主人が言ったことに対して、それはおかしいと思ったとしても、その場では
一切反論しないこと!「あなたはそう考えているのね。じゃあ、私ももう一度
考えてみるね。」と、いったんご主人の言ったことを受け止めて下さいね。
ご主人がどう考えているかを確認した上で、どの様に話し合いをしていくか
考えましょう。』
圭子さんはなおちゃんにアドバイスされた通りに夫に尋ねてみました。
「離婚について考え始めたんだけど・・・」
夫の反応は・・・
「おまえバカか?離婚したら、おまえ一人で生活していけるわけないだろ⁉
お金もないのに・・・」
「今ある財産は全部俺が稼いだ金だから、働いてもないお前は無一文だぞ!!
考えてものを言えよ!」
夫のあまりの言葉に、圭子さんは最初は怒りを通り越して呆れるほどでした。
しかし考えれば考えるほど、だんだんと怒りがこみ上げてきます。
『ひどい!私だって子どもを育てながら、一生懸命家庭を守ってきたのに・・・』
『自分一人で稼いだなんて、どうしてそんなことが言えるのかしら?』
そんな気持ちが沸き上がってきましたが、その時はぐっとこらえて反論せずに
話し合いを終えました。
つづく