離婚じゃない 卒婚という選択の巻 第3話







【3話の解説】
夫が圭子さんのことを小馬鹿にしたり嫌味や小言を言ったりすることが原因で
数年前から何度か大げんかをするようになっていました。
2年前のある日、大げんかした際に圭子さんは耐えきれずに家を飛び出し
実の妹の家に行きました。
「もう一緒にいたくない!!」
圭子さんは自分がいなければ、家事もほとんどしたことがない夫は困るだろう
謝って迎えにきてくれるかもしれないと心のどこかで思っていました。
しかし実際には夫は迎えに来るどころか、電話一本かけてきません。近くに住んでいる長女が夫の食事の用意や家の世話をしてくれたので、全く困ることはなかったのです。
「電話一本してこないって、どういうこと?!」
「いくら娘が世話をしてくれるからって、私がいてもいなくても同じってことなの?」
「私が今までやってきたことは何だったの⁉︎」
圭子さんの心の中には、今まで小馬鹿にされたり嫌味を言われたことに対する
不満が積もり積もっていました。それに輪をかけて夫が電話すらしてこないことにものすごい怒りを感じるのでした。
つづく