笑顔を守るためにの巻 第4話







【4話の解説】
中学受験を控えたワタル君
楽しそうに行っていた
塾に行くことができなくなります。
さらに、なぞの腹痛を起こすようになり学校の欠席が増え
最終的に不登校になってしまったのです。
ワタル君の
自分の気持ちとは反するヤル気の低下
不登校や涙、腹痛などの原因は
家庭環境にありました。
日常的な両親の喧嘩。
家の中では、父が母に対して怒鳴ったり、責めたり
バカにしているので
暗く居心地の悪い空間になっていたのです。
そして普段は、穏やかで優しい母の表情からは
ぎこちない笑顔しか見れません。
ふとした時に見る母は、常に辛く落ち込んでいる表情になっています。
そのような家庭環境をワタル君は敏感に感じ取っていたのです。
この時のワタル君は
常に不安な気持ちになったり
恐怖を感じたり
自責の念も抱えていたかもしれません。
日々ストレスを蓄積して、心身に影響をきたしたのです。
~~家庭環境と子どもの関係について~~
家庭は、本来「心と体を休める安心できる空間」
子どもは、大人が思っている以上に感受性豊かなんです。
学校での勉強や人間関係、スポーツの疲れなどを
癒す場であることがとても大切です。
それが夫婦、家族関係に問題やいざこざが起きると
癒しの場にはなりません。
逆にストレスをためる場所となってしまいます。
そうなれば次第に心と体は疲弊し
人間関係やこれまで頑張っていたことにも疲れ
体調も悪くなるものです。
不登校になったり、摂食障害を引き起こしたり
非行に走ることもあります。
同じ屋根の下で暮らしていれば
家族の言動や表情は目に入り、声は耳に届いてしまいます。
特に子どもは、大好きな両親の表情や心の状態を敏感に察知します。
それが笑顔や安心感ではなく、不安や悲しみであれば
子ども自身もその影響を深く受けるのです。
つづく