モラハラ撃退術の巻 第3話
【3話の解説】
洋子さんは夫から言葉の暴力だけではなく
携帯にGPSをつけられ
行動を常に監視されている状態でした。
GPSの監視について洋子さんは
きっと夫に怒られるからと、「やめてほしい」とは伝えず
気にしないようにしていました。
モラハラの人はお相手を束縛する特徴があるので、
GPSはその一例です。
この束縛は愛情からではありません。
「愛しているから」「心配だから」と
お相手のためにと言いながら、
お相手を従わせ、コントロールしようとします。
お相手を自分の支配下においておきたいからです。
もしGPSをやめてほしいとお願いしても
「どうせ男がいるんだろう」と疑ってきます。
これは、モラハラの人は自分が悪いという発想は一切ないということと、
実は自分に自信がないからなのです。
自分の弱さを隠すために、お相手には必死で偉そうに振る舞い、
否定し、「自分の方が価値がある、強い」と
自分自身をもごまかしている、というのが根底にあります。
洋子さんが夫に話しかけるたびに
洋子さんの努力は努力不足と返され
都合の悪いことは全部洋子さんのせいにされ
洋子さんの言い分は認めない
夫の考え=世間の常識
夫を怒らせるのは洋子さんが悪い
と、否定され、責められ、マウントを取られてしまいます。
洋子さんの自尊心は傷つき
何を言っても無駄なのだと無力感を味わい
この状況から抜けられないのだとも感じます。
そして、洋子さんは夫と
話しをすることも怖くなってしまいました。
つづく