モラハラ撃退術の巻 第4話
【4話の解説】
夫に話しをすれば責められ、否定され
だんだん会話をすることが怖くなってしまった洋子さんは
「夫が怖くて話したくない」
「そんなに私が悪いのかな」
「こんな毎日つらい」
と考えるなか、〈離婚〉の2文字が頭をよぎります。
でも
「子どもを父親から離すのはかわいそう」
「自分1人でやっていく自信もないな」
と、踏ん切りがつかずに悩んでいました。
夫からモラハラを受けている人は、離婚を考えると
「離婚を言い出せば夫が怒るに違いない」
「自分ひとりがガマンすれば家庭は問題なく納められる」
と考えがちです。
その一方、子どもは子どもで大好きな両親のどちらかが
モラハラをする様子を見て、とても辛い思いをしています。
モラハラが子どもに与える影響として
・人間関係を上下関係で認識してしまう
・人間関係に不安を持つようになる
・人の顔色を伺って物事を判断するようになる
・将来、モラハラを受ける側になる
・将来、モラハラをする側になる
・心身に見えないダメージを与える
などがあります。
洋子さんのお子さんは「パパは怖い、嫌い、良いパパじゃない」
と言っていました。
両親の関係性と家庭の雰囲気の悪さから、お子さんの心は傷つき、
言葉にできない思いが不登校という形で現れていたのかもしれません。
洋子さんは
夫からの暴言や否定され続けることに限界を感じてはいても
「自分にも悪いところがあるから」
「子どものために、自分が我慢すればいいんだ」
という思いがあり、なかなか決断できずにいたのだと思います。
つづく